一度は行ってみたかったベトナム、ホーチミン。
街は活気に満ちあふれ、道路にはたくさんのバイクが走っています。 それはもうものすごい数で、しかも切れ目がないため、幅の広い道路を歩いて渡る時は本当に大変でした。 次々と走るバイクの中一歩足を踏み出すのは危険と隣り合わせで、勇気が必要です。
でもベトナムの方はとても優しくて、ずっと道路を渡れずに立ち往生していると「私についてきなさい」という ジェスチャーをして一緒に道路を渡ってくれました。

　ホーチミンを語る時、どうしても避けられないのはベトナム戦争の事かもしれません。
ホーチミンには戦争証跡博物館という物があり、そこには従軍写真家たちが撮影したベトナム戦争の 写真がたくさん展示されていました。 そこでいただけるパンフレットにもベトナム戦争の凄まじさを伝える写真がたくさん載せられています。
ここはそれほど大きな博物館ではありませんが、大勢の人たちが訪れていました。
また、ホーチミン1番の見所である統一会堂 (旧大統領官邸) の地下には戦争の時に使われた軍事施設が 残されており、誰でも見学する事ができます。
会議室や応接室などはとても豪華な造りなのに、地下へ下りた途端に景色が急変し、そこには 冷たい空気が流れていたように思います。
このように観光で訪れる場所のそこかしこに戦争の影を感じる。ホーチミンとは、そういう所です。

　ベトナム戦争が終わったのは、1975年。それほど大昔の事ではありませんよね。
ですが、現在のホーチミンは一見とても穏やかで平和に見えます。 1975年まで戦争をしていたとは思えないほどに。