香港
オープントップバスから見た香港の夜景  2004年5月。香港へ行って来ました。今回は、2度目の香港です。
前に行ったのは1998年。その時まだ香港は古い空港でしたが、今回降り立った新空港はやたらと綺麗で大きくてすごく都会的な印象を持ちました。

 私は以前香港へ行った時に1つやり残してきた事があったのです。それはオープントップバスに乗る事でした。 屋根なしの2階建てバスに乗って目の前に迫るド派手なネオンの看板にスリルを感じながら街中を走るというものです。
今回はこのバスに乗りましたが、これが結構楽しいんですね。 もう観光客丸出しでバスの上ではしゃぐ私を地元の人たちは冷めた目で見ていましたが、夜だし顔も見えないし、そんな事はお構いなしでひたすらはしゃぎ続けました。

 私は元来乗り物が好きなので、今回はオープントップバス以外にもモーニングクルーズへ出かけ、観光船にも乗ってみました。 これは高層ビルに囲まれつつ香港島と九龍の間のビクトリア湾を2時間かけてぐるっと回るのんびりした船でした。
この船もオープントップバスにどこか似ていて、2階には一応屋根だけがあり壁はないため、風を感じる事ができます。
ところが、船に乗る朝はあいにくの雨でした。 でも雨に濡れるのを恐れていては楽しめないと思い、がんばって2階に陣取ったのですが、しばらくは風に乗ってくる雨粒が私の頬を濡らしました。
でも船に乗っているうちにだんだん雨は小降りになり、霞んでいた周りの景色もよく見えるようになってきたのでほっと一安心。

 そして、高層ビルに囲まれて船に揺られる事2時間。モーニングクルーズのクライマックスはヌーン・デイ・ガンの見学でした。
ヌーン・デイ・ガンとは、香港島のビクトリア湾沿いで毎日正午に大砲(空砲) を一発放つというもので、それを見学した後船は港へ戻ります。
ところが船の上からは大砲がよく見えず、いったいどこで大砲を放つんだろう、とキョロキョロしていたら突然ドーン、という音と共にある場所で白い煙が上がりました。
大砲は小さな船が集まる船着場の向こうにあるので、大きな観光船は大砲の側へは近づけなかったようです。
でもまぁ、1日に1度のヌーン・デイ・ガンを見学(?) し、とりあえず満足しました。
しかし、実はモーニングクルーズの本当のクライマックスはこの後だったのです。
ヌーン・デイ・ガンを見学した後船の上から曇り空を見上げ、お天気も回復してきたし、この後おいしい物を食べに行こうと思っていたその瞬間でした。突然の大波が私を襲ったのです。
あっと思った時はもうすでに遅く、まともに大波を受けた私は全身水びたしになってしまいました。
ヌーン・デイ・ガンを見学するためにちょうど船の先端部分に人が集まっていて、そこにいた人達全員が私と同じ目に遭ってしまいました。
せっかく雨が上がったというのに、結局水びたしになってしまったのです。もうこれには笑うしかありませんでした。
でも、こんなハプニングこそが旅の醍醐味というものでありましょう。
ビクトリア湾の水をかぶるなんて、なかなかできない体験ですからね。

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